「ふざけんなよッ!!」
慎哉君が叫んだ。
あたしは、振り返らずに足だけ止めた。
「駿斗たちに告白されたからって、なんでお前がアメリカ行かなきゃいけねぇんだよ?!
お前が駿斗と付き合いようが洸暉と付き合いようが、俺たちの誰かと付き合いようが、俺たちの関係は変わらねぇんだよッ!!
俺らがそんな簡単に離れるとでも思ってんのか??
なめんじゃねぇよ!!
俺だって実衣のこと好きなのに…
俺だけじゃねぇ。
ここにいる全員が好きなんだよッ!!
こんなに思ってるのに、勝手にいなくなろうとしてんじゃねぇよッ!!!」
慎哉君が言ってくれた言葉が、すごく胸に響いた。
『お前が誰と付き合おうが離れない』
その言葉に、すごく救われた。
