―実衣Side―
あたしは、誠哉君たちの部屋でさっきのことを話した。
誠哉君と慎哉君は、黙って話を聞いてくれた。
すべてを話したあと、あたしは誠哉君たちの部屋を出て、中庭に向かった。
中庭に座って洸暉のことを考えてるとき…
「実衣ッ!!」
誰かに名前を呼ばれて振り向くと、駿斗が立っていた。
話があるって言われて、さっきのことを思い出した。
駿斗の話を聞いた。
駿斗もあたしを好き…??
なんで…?
あたしは、みんなと幼馴染みとして一緒にいたのに…
小学校のときからって…
そんな長い間…
あたしはずっと好きな子として見られてたの…??
あたしは…どうしたらいい??
どっちかの気持ちに答えればいい??
そうすれば、幼馴染みに戻れる??
…どうしよう…
あたしはどうすれば…
