―誠哉Side―

部屋で実衣の話を聞いた。


洸暉がコクった…

僕はあんまり態度に出さないけど、心の中では、これでもかってくらい思ってた。

小学校のとき、引っ越す日に俺が心に誓ったことがある。


『僕は、大きくなったらいつか必ず戻ってきて、何をしてでも実衣を守る。』


多分、慎哉も同じ気持ちだろう。

そして、洸暉たちも

   『実衣を守る』

って心に誓っただろう。



洸暉が告白をしたことを駿斗たちが知ったら、きっと告白するだろう。

そしたら、僕も告白する。





僕は、実衣のことも考えずに決めたんだ…。