―誠哉Side― 実衣が絡まれ、助けたあと、俺は旅館の中を歩き回っていた。 これから部屋に帰ろうっていうとき、実衣の姿が見えた。 声をかけると、振り返った実衣の顔は、何か悩んでるようだった。 だが、すぐに話せるようではなかったから、僕と慎哉の部屋に入れた。