―実衣side―

ジャンケンの結果、空良が同じ部屋になった。

あたしは誰でも良かったけど…
空良はいいのかなぁ…??


―in部屋―

「ねぇ空良、あたしと同じ部屋で良かったの??」

「実衣、何言ってんの??
僕はぁ、実衣たんと同じ部屋が良くてジャンケンしたんだよぉ??
ホントに実衣は鈍感さんだねぇ~」


「えっ??みんなあたしと同じ部屋が嫌でジャンケンしてたんじゃないの??」


「ちがうよぉ~♪
みんな、実衣たんと同じ部屋が良くてジャンケンしたんだよぉ~♪」


嘘でしょ?!
知らなかったぁ…

てっきり、嫌がられてるんだとばっかり…


「実衣ッ!!
もうそろそろお昼ご飯だよ!!
駿斗たち誘って食堂行こうッ♪」

空良がそう言った瞬間―…

バターンッ!!

ドアがいきなり開いて、駿斗、慎哉君、洸暉、誠哉君の順番であたしたちの部屋に入ってきた。


「なぁーんだッ!!
僕たちが行かなくても来たね♪」

空良は手間が省けて嬉しそうだった。