―…次の日。

小学校から変わらない登校。

最近変わったことといえば、駿斗と手を繋いで行くようになったことくらい。


最初は周りの視線が痛かったけど…
もう慣れたッ☆
駿斗の彼女として、自信を持てるようになったから♪


みんなと話しながら歩くと、いつのまにか学校に到着!!

教室に行き、退屈なHR。

――のはずだったのに…

「転校生を紹介するぞー」

この担任の一言により、教室がざわめく。

そういえば、誠哉が言ってたな…

そして入ってきたのは―…

美人!!


この一言が、これでもか!ってくらい似合う女の子。

「初めまして。
三条李里といいます。
よろしくお願いします。」

声も綺麗な三条さん。

神様は不公平だ…

三条さんが席につき、授業が始まると、三条さんは、ものすごく頭が良かった。

そして、二時間目の授業の体育でも。
足が速く、動きが素早い。


そんな子を男子が放っておくわけもなく…

――休み時間。

「三条さぁーん!!」

「三条李里さぁーん!!」

「李里ちゃぁーん!!」

学年中の男子が教室の前に群がっている。

…すごい熱気…

「三条さん大変だね…」

隣にいた駿斗に言うと、

「だな。頑張れしか言えないな。
しばらくすれば慣れる。」


慣れるもんなの??
まぁいっか…