黙っていた私に呵位くんは少し意地悪く笑うと耳元で囁くように言った 「離してって言われると離したくなくなる」 「…っ!!」 呵位くんの掠れたような声が私の全身を巡る… な、なんか変な感じだよっ そうだ!! 離してが駄目なら反対の… 「あの、えと…じゃ、じゃあ…もっとギュッてして下さい!!」