愛斗は呵位に
少し驚きを隠せないでいた
そんな愛斗を見た呵位は
目をそらした



「…別に、」

「なんっだょ!
変な奴だなぁ、お前」

「知ってる」

愛斗の変人扱いを軽く
受け流し呵位は由李亜に
目を移した。

「?…あ、あの…??」

「…いや、何でもねぇ、」

その様子を見ていた走真は
横からいつもより
大きな声で言った

「由李亜!!」

「どうしたの?走ちゃん」

走真は由李亜を見てハッと
我に帰った

どうやら2人の会話を
聞いていて何か気になったらしい


「走ちゃん??」

「由李亜、そろそろ着くって
言いたいのよ、」

「あ!本当だっ!!
走ちゃん荷物、大丈夫??
すごい重いよね…」

「大丈夫だって言ったろ?」

「う、うん…」

由李亜は少し不安そうな
顔を見せた
電車は止まり由李亜たちは
電車をおりた

「あ、
ありがとうございました!!」

由李亜は愛斗と呵位に
一礼した。

「ん、ん、俺女の子助けるのが趣味だから♪」

「…ただの女好きだ…」

そんな二人の会話を
聞いていた由李亜は笑顔を見せた

「行きましょう、」

「うん♪」

由李亜たちは別れた