‐Side.走真‐


まただ、また呵位を見てる。
由李亜は時折頬を赤く染める…


っ!!
今、笑った。
愛しくて仕方ないというような顔で…
視線の先は由李亜だ。
…呵位は由李亜が好きなのか?

俺、幼なじみを満喫し過ぎたかも…

男として、友達しても俺は呵位のことを認めている。
けど、由李亜が絡めば話は別だ。
誰よりも、何よりも大切な存在だから…


俺は無意識に由李亜と笑い合う呵位を睨んでいた。