-Side.フリー‐


「ない…」

学食を買い終えた呵位は辺りを見回していた。

「ん?何が??」

「座る場所が。」

呵位が愛斗の問いに淡々と答えた。

「あ~…本当だねー…」


-----------------


「あっ!!困ってる!!…かも?」

「誰が?」

「呵位くん達っ!!」

由李亜の発言に走真は顔を一瞬しかめた。

「ふふっ、良く見てるのね」


「え!?そんなことないよ!?」

由李亜は栞の言葉に動揺して少し慌てている

「そうかしら?」

「せ、席空いてるから私呼んで来る!!」


由李亜は顔を赤くして呵位と愛斗の元へかけて行った。


「…走真、顔。」

「っ!!」

「無表情だけど…静かに怒っている時の顔になってたわよ?」

「…気をつけるよ、」