-Side.由李亜- さっき呵位くんが撫でたのは頭なのに…なのに…全身が熱い気がする。 ご飯を注文しに行った呵位くんの後ろ姿を見つめた。 あっ、今、目が合った…!! …気がする…なんとなく… あ…でも見てたのは私なんかじゃなくて栞ちゃんかも… そう考えると胸の奥に何かが刺さったようにチクリと痛む。 漫画で恋する女の子がなるような痛みってこんな感じかな? …ん? 恋って…だって、だって、呵位くんとはまだ会ったばっかりだし…