「由李亜」

「栞ちゃん!おはよ~!!」

「おはよう」


栞は由李亜の幼なじみで
親友と言える人だ。


二人はお互い見つめ合い
ニコニコとしていた

「ん?あれ?栞ちゃんの
荷物ってそれだけ?」

その言葉を聞き栞は微笑んだ

「気がついた?私の荷物は
これだけじゃないわょ??」

「え?」

そう言った栞は
由李亜の持っていた荷物を
手に取りまた微笑んだ

「走真、これもお願いね♪」

「…お前な…」

栞は由李亜の荷物を
後ろから遅れて来た
弟の走真に渡してニッコリと
笑った

「あら?嫌なの?
それ由李亜のよ?フフ…
嬉しいでしょう?」

「は!?おい!栞!!」

走真は少し顔を赤くして
慌てた
双子とは言え、姉の
栞がひとつ上手のようだ
そんな光景を見て
由李亜は笑っていた

「大丈夫だよ!それくらい
自分で持てるもん♪」

「…別にこのくらい
平気だよ!!超軽い!!」

「由李亜、大丈夫よ、
走真に持たせておきなさい」

「じゃ、じゃあ…
お願いしよっかな…」

「おう!任せとけ!」

由李亜に向かって
笑顔を見せた走真は
由李亜の横に並び
また笑って見せた