「…おい。」

「あっ!呵位くん、愛斗くん!どうしたの??」

由李亜の後ろから
呵位が声をかけてきた
その横にはニコニコと笑う愛斗が居る

「お前…大丈夫…なのか?」

「え?」

「由李亜ちゃん、由李亜ちゃん、呵位はね、心配してるんだよ♪…男子寮のこと…」

愛斗の言葉を聞いた
由李亜は頬を少し赤く染めた

「だ、大丈夫だよ!!
栞ちゃんも走ちゃんも居るから!」

呵位はその言葉を聞くと
由李亜に笑みを浮かべ頭を軽くポンポンとたたいた


「俺も守るから安心しろ」


その言葉を聞くと
由李亜の顔はあっという間に
赤く染まった


「と、トイレ!!!!」


由李亜は恥ずかしくなり
その場から席を外した

呵位は栞と走真に「じゃあ」
と言って自分の席に戻った

「呵位の奴、由李亜ちゃんのこと結構気にってんなー」

愛斗はボソッとその言葉を
残して自分の席に戻った


「あら…」

「…栞…俺ピンチ…?」

「そうね…由李亜のあんな顔は私も初めて見たくらいだもの
走真、そろそろ動かないと…とられるわよ?」