栞と由李亜がしばらく男子寮で生活するということは
10分とせずに一気に広まった


栞は美人で人気がある
そして由李亜も可愛いと
入学当初から
注目されていたので
噂はあっという間に広まったのだ。





「由李亜っ!栞!!」

教室に戻った由李亜と栞の元へ駆け付ける走真


「走ちゃん…」

苦笑いをする由李亜

「何かあったら言えよ??
俺がすぐ行ってやるから!!」

「ありがとう…」


由李亜は走真の一言で
笑顔を取り戻した


「あら、走真も使えるわね」

栞は微笑みながら
走真にだけ聞こえるように言った


「なっ…うるせぇよ!!」