栞に手を引かれながら
歩く由李亜は不安感を
隠しきてれていなかった。


「ここね…」

栞を教室の前で立ち止まり
女の子の行列へと
並んだ


「…大丈夫かなぁ…」


「大丈夫よ、由李亜…。」


栞の一言で少し落ち着いた
由李亜はそっと深呼吸をした


くじ引きの順番が栞に
回ってきた
栞は箱から紙を一枚取り出した

「まだ中は見ないで下さい―!!」

女の先生が何度もそう
叫んでいる
どうやら皆で同時に開くらしい
そして由李亜も
紙を一枚引いた。


しばらくして
女子生徒の全員がくじ引きを
引き終わった


「皆引けた―??
…開けていいわよ」

先生の一言で女子生徒達が
紙を開け始めた


栞もそっと開けた

紙には………


女子寮の文字が書いてある


「私は女子寮だわ…」

「そっか…良かったね!!
…私も開ける…」


由李亜は一気に紙を
開いた
そこには…………