「今日も行くんでしょ?」 「うん」 「あたしも行っていい?」 「今日はバイトないの?」 「うん、休み」 「そっか」 「あ、おじゃまなら遠慮するけど?」 「べ、別にいいよ。っていうか、何でニヤニヤしてるの?」 「別に~。あ、これ、佐伯さんのマネね。別に~」 「……」 不思議なもので。 キライなタイプだったはずの彼女が、最近では一番接しやすくなっている。 キライなものや苦手なものって、 自分が作り上げているだけなのかもしれない。