「校長センセイに言いつけてやるから」
「それは困りますね」
「しかも生徒の目の前で吸おうとしてるって」
「じゃあ、僕も言いつけていいですか?」
「なにを?」
「誰もいない校舎に、侵入した生徒がいるって」
「……ズルい」
「お互いさま、でしょう?」
この、教師らしからぬ言葉。
でも。
そんなセンセイにあきれながらも、
最近のあたしはこうして普通に会話ができるようになっている。
不思議、とか思ってるけど、
楽しい、と感じる時もあるから、
あたしはこの場所に来ることをやめれないでいるのかもしれない。
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