*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~


「もっと、自分を出してみたらどうです?」



あたしの髪を撫でながら、センセイが言う。



「桜の下でくるくる踊ってる姿、可愛かったですよ。あの時のオンナの子がここにいたら、」



――どうなっていたでしょうね……



ぴくりと肩を震わせたあたしに、



「本当は夜よりも、明るい場所の桜のほうが好きなんじゃないですか?」



追い打ちをかけたセンセイの言葉は、


その顔が極近くにあるのを簡単に忘れさせて、あたしを振り向かせた。