*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~


あたしの前髪で遊んでいた指が、すっと、後ろに流された。


うなじの上で止まった指先が、くすぐるように撫でてくる。



「僕ですか?」



ちょっと言葉を溜めたセンセイは、



「そうですね、僕もオトコですから、」



あたしの肩にアゴをのせて、



「可愛い子が目の前にいれば、」



――どうなるか、分かりません。



吐息混じりの声で、ささやいた。