*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~



準備室からわずかに漏れてくる音。


その甘い声に、あたしはたまらず両耳をふさいだ。



ヒザが震えているのは、床に触れている肌が冷たいから。


そう思いたいけど、全然寒くなんてなくて。



「寒いですか?」



センセイが聞く。


余ってる方の手で、あたしの足をさらに引き寄せながら。



「……こうしてれば、温かいでしょう?」



違うのに。


暑いのに。



……分かってるくせに。