「罰って……なんですか?」 センセイの目から視線をそらしたあたしは、 くちびるをとがらせてつぶやいた。 やっぱり、思ったとおりだ。 センセイは、ウソが上手い。 さっきまで、怒ったそぶりも見せなかったくせに。 大事な作品を壊してしまったのは事実。 でも、罰なんて。 っていうか…… 手、離して。