「キミまで落ちることはないだろうに」 崩れたヒザが落下する前に。 あたしの両脇は、白衣の腕でしっかりと支えられていた。 「もっと、して欲しいんでしょう?」 のぞき込まれた瞳。 ちょっとでも動けば触れそうな鼻先。 暴れたら、言葉までふさがれてしまうかもしれない。