校舎裏に出て、灰色が濃くなった砂利の上を見渡した。 ない。 ない。 「どうしよう」 あんな走り書き、あたしが書いたなんて分かるわけはないのだけれど。 でも、誰かに見られたら。 少しでも自分に疑いをかけられるのはイヤ。