「僕がもらってもいいですか? キミの、全部」 背中をなぞる手。 耳元の吐息。 髪にからまる長い指。 もっとして……なんて。 息がつまって、言えそうになかった。 「やっぱりここで止めておきましょう。キミにはまだ少し早いようだ」 ・ ・ ・ ・