しばらく、センセイと見つめあってから。 あたしは、桜の絵に視線を移した。 ――素直なあたしがそこにいる。 センセイに、キレイに色づけられたあたしがそこに。 「センセイ、」 「はい」 「許すよ」 「そうですか。よかった」 「あたしのお願いをきいてくれたら、だけど」 負けず嫌いだから。あたし。 だって素直になれって言ったのはセンセイなんだから。 簡単には、許さない。