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2時間前。


美術の授業。



中庭でデッサン中のあたしたちの間を、


白衣のポケットに手を入れたセンセイがゆっくりと歩いてくる。



来ないで。


こっちに来ないで。



息を殺して背を向けていたのに。


いつのまにか、スケッチブックの先にセンセイの黒いサンダルが止まっていた。