涙をこらえて、必死でセンセイを見上げた。 長い沈黙に、負けそうになる。 でも、目はそらさなかった。 「出来ません」 低い声が部屋に響いた。 「どう、して……?」 出来るでしょう? センセイなら。 「罰なんだから。理由なんて他にないんだから」 「ダメです」 「なん、で……」 悔しくて、悲しくて、 涙が落ちそうになる。 「お願い、」 「出来ませんよ」 「でも、それじゃあたしが……」 「もっとも、キミが言った理由が本心ならば、ですけど」 「……え?」