それに。 居なくなってくれたほうが……ずっとラク。 すっかりセンセイのペースに飲み込まれて忘れかけてたけど、あたしは本来、負けず嫌いなはずで。 誰かの前で動揺したり……泣いてしまったり。 そんなこと、一度だってなかったんだから。 ただでさえ面倒な高校生活。 あたしのダメな姿を見られてるヒトと、これから先も顔を合わせて生活していくなんて……耐えられない。 ううん。 どうせ学校も辞めたっていいって思ってたし。 センセイが居なくなったって……、あたしには何の問題もない。