『あたしが心配してるようなことって何?』
「……だから、センセイとあたしは何でもないって、」
『あたしが心配してるのは、もう4日も不登校の佐伯さんのことなんだけど』
「だからそうじゃなくて。
センセイとは何でもないから安心してって言ってるの。付き合ってるんでしょ? センセイと」
『は? 誰と? あたしが?』
「いいよもう。隠さなくて。知ってるから、あたし」
『ちょっと待って? どういう意味?』
驚いている感じの上原さんに、
あたしはあの日見た光景を……、
センセイと上原さんがふたりきりで準備室にいた時のことを話した。

