*** *
上原さんとセンセイの姿を準備室で見た日から、もう3日が過ぎる。
それ以来、準備室には行っていない。
行けなかった。
だってあそこはもう……、ふたりの部屋だから。
あたしへの罰は、完璧にセンセイの気まぐれで。
退屈しのぎにはちょうど良かったんだろう。
友だちもいなくて無口で強情なあたしは、何をしても誰にもチクらない、センセイにとって恰好の餌食だったに違いない。
情けなくて。
くやしくて。
一番許せないのは、そんなものに気を許して期待していた自分。
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