「もう、行きませんから。センセイの部屋には」



言い捨てて、センセイの横を通り過ぎようとすると、



「待ってください」



後ろから、腕をつかまれて。



「っ、」



踊り場に落ちそうになったあたしのカラダを、


センセイの長い腕が絡め取った。