帰り道の歩道にはまだ薄明かりが広がっているはずなのに。


黒くて。


暗くて。


肌にあたるその色が、


あたしの中を汚していく。


いつかのハイイロに。



何を勘違いしていたんだろう、あたし。


昔の自分に、戻れるとでも思っていたんだろうか。


この場所では、そんな必要ないって思っていたくせに。



何に期待していたんだろう。


センセイと一緒にいる時間が楽しいって、


一瞬でもそう感じていた自分が恥ずかしい。



あたしなんて、


センセイにとっては本当に罰の対象でしかなかった。


分かっていたはずだったのに。


どうして、こんなに胸が痛いんだろう。



バカみたい。


バカみたい、バカみたい。



やっぱりあたしには、



明るくてキレイな色なんて、





――似合わないんだ。