*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~



「塀をよじ登ったんですか?」


「だっ、て……」



人目につかず思い切りはしゃげるのは、夜しかないから。



「花びらまみれですよ?」



すっと伸びてきた腕は、あたしの上に置かれて。



イタズラに繰り返される手の動きは、


頭の先から溶けてしまうかと思うほどで。



「もっと……して」



勝手に、あたしの奥から出てきた声は、


今まで口にしたこともないような、恥ずかしいものだった。