住んでる所にはお金をかけてないみたいで、 大学生の一人暮らしかのような、狭い部屋だった。 「給料ええねんから、 マンションに住んだらええのに。」 「俺一人寝るだけやから何でもええよ。 広い部屋やとさみしくなるしな。」 「さみしくなるん?よりくんが? ありえへん。」 「どういう意味や。 俺かて人間やで。」 よりくんは笑って、 あたしをギュッと抱きしめた。