「あたしがあっくんに電話したんよ。 そしたらここで飲んでる言うから。」 「あーそう。 ほんなら邪魔したらアカンね。」 「なに怒ってんの? 聞きたいことがあっただけやん。」 「べつに怒ってへん。」 なんだかあたしまで腹が立ってきた。 あっくんはオロオロしながら、 あたしとよりくんの顔色を交互に伺っている。 「あっくんはオシャレやしかっこええからモテるやろぉ? やっぱカラフルでないとなぁ。 身も心も。」 よりくんに当てつけのつもりで、 あたしはあっくんをヨイショした。