あっくんは気にせず話を続けた。 「せやけどよりは、みんなの憧れやったで。 強くて、かっこよくて、 頼りがいがあって。 俺らはみんな、あんな風になりたいって思った。 よりみたいになりたいって。」 「俺もその話聞きたいわぁ。 暴走族のリーダーよりくん! かっこええよなぁ。」 後ろで聞いていた同級生が、 あたしたちの会話に割り込んできた。