金持ちマサヤンが、 今日だけ特別に交通費をだしてくれると言っているそうなので、 あたしはリッチにタクシーでお店に向かった。 カウンターにはあっくんだけが座っていて、 後ろのボックス席には、 お祝いの時にいた同級生が何人かで飲んだくれていた。 あたしと目が合うと、 「よりの女!」 と叫んで手を振ってきた。 あたしは精一杯の愛想笑いをしてあっくんの隣に座り、 長い名前のカクテルを注文した。