こんなあやふやな気持ちが恋だなんて思いたくなかった。 だから必死に感情を押さえていた。 そんなあたしを見抜いたのか、 どうでもいいのか、 よりくんは「フン」と笑って無口になった。 急に黙られるとあたしもどうしたらいいかわからない。 何で先輩の家の近くに来たのかも、 聞こうに聞けない。 仕方なくよりくんと同じ方向を眺めていると、 ある一軒家の二階の一室に、 電気がついた。 「帰ろうか。」 よりくんが立ち上がった。