よりくんは 朝から晩まで休みなしで働き、 ほとんど食べないで あっくんやマサヤンへの借金返済にまわしてる。 「よりくん大丈夫? 少しは食べな、 倒れてまうよ。」 「大丈夫や。」 ただでさえ細身だったよりくんの体は、 みるみるうちに痩せこけた。 それでも、少しでも時間があくと 実家に会いにきてくれ、 慣れない仕事のグチもいっさい口にせず、 あたしのそばにいてくれた。