ケンタくんは落ち着かず、

外に出てウロウロしている。



何度こうして

よりくんの帰りを待っただろう。


そのたびにドキドキして、

得体の知れない何かに

押し潰されそうになった。




沈黙の中、

ふいにマサヤンがケータイを取り出し、

撮影したムービーを流し始めた。