この日からケンタくんは うちの居候になった。 よりくんの仕事に一緒について行き、 帰ってきたらご飯を作ったり(おいしいとは言えない)、 洗濯物を干したり、たたんだりしてくれた。 夜は用心棒でアパート周辺を見回り。 朝早く部屋に戻ってきて、 朝食を用意したあと床に寝転がって、 よりくんの仕事の時間までわずかな睡眠をとってる。 「大丈夫? あんたいつか倒れるで。」 あたしが心配すると、 ケンタくんは眠そうに笑った。