ギュウッと強く抱きしめすぎて苦しい。 あたしは何とか呼吸ができるように、 顔を外に向けた。 「あっくん、ずっと一緒に待ってくれてたんよ。 ケンタくんも。」 「知らん。」 「よりくん。」 「帰ってきた時おまえがおらへんかったらどないしよって、 俺はそれだけや。」 「・・よりくん。」 ヤクザをやめることが、 カタギになることが、 よりくんでなくなる気がして怖かった。 今まで支えてくれた仲間さえも 捨てようとしてる気がした。