穏やかな表情から一変して、 よりくんは冷たい表情になった。 「心配せんでええ。 しばらくは経済的に、おまえに苦労かけるかもしれんけど・・・ 俺、頑張って働くから。」 「あたしにできることは何もないん?」 「これは俺の問題や。 おまえは何も考えんでええ。 今日兄貴と話してみる。」 心配でたまらないけど、 あたしにはどうすることもできない。 よりくんがスーツに着替えて仕事に向かう様子を、 黙って見てるしかなかった。