よりくんは冷蔵庫のお茶をコップに移し、 レンジで温めて出してくれた。 さらに暑いくらいに暖房をかけ、 毛布であたしをくるんだ。 「体冷やすなよ。 寒くないか?」 よりくんの心遣いが嬉しかった。 あたしはよりくんにもたれ、 心配なことを聞いてみた。 「よりくん。ヤクザやめるって、 そんな簡単にやめられるん?」