「何考えてんの。 犯罪やで犯罪。」 ぶつぶつ言いながら 肌寒い夜の道を歩いた。 冷たくなった指先をポケットに入れると 「・・・あれ?」 中には五千円札が入っていた。 「いつのまにっ。」 急いで後ろを振り返ると、 よりくんの姿はもう、 そこにはなかった。