「乗れ。」 「飲酒運転!!」 「飲んでへん。」 「嘘や!メッチャ飲んでたやん!」 「んなもん飲んだうちに入るか。」 「ひと口でも飲んだら飲酒運転や!」 「やかましい女やなぁ。 ええからさっさと乗らんかい。」 よりくんはあたしにヘルメットを投げ渡した。 「ええ。タクシー拾って帰る。」 あたしはヘルメットを返し、 さっさと歩き出した。