加奈はあたしの背中を優しくさすってくれた。 「住む世界が違ったね。 出会わんかったらよかったね。 ごめんな優子。 あたしがマサヤンの店に誘ったから・・・。」 加奈は涙声で言った。 あたしも涙があふれてきた。 「加奈のせいやない。 あたしはよりくんに出会えてほんまに幸せやったんよ。 初めて心の底から好きやと思える人に出会えたんよ。 ありがとう、加奈。」 二人寄り添って泣いた。