「戻ったとして、親になんて言うん? ヤクザと結婚しますって、絶対許さへん。 それこそ勘当されるわ。 よりくんと一緒になりたいけど・・ 親を捨てることも・・・ できん。」 「・・・・・・。」 あたしは24年間、 お父さんとお母さんにたくさん愛してもらった。 特別なものなんかなくても、 十分幸せだった。 よりくんは周りが見えなくなってたあたしに もう一度そのこと気づかせるために、 別れを告げたのかもしれない。 『おまえは俺と違って、 ちゃんと生きていける・・・。』