あたしはかける言葉がなかった。 お姉さんはよりくんのために風俗で働いて、 自分の体を犠牲にして、 お金作ってたんだ。 「せやけど、 よりくんと別れてよかったと思ってる。 もちろん今でも大好きやけど、 やっぱりカタギが一番や。 今の彼、うちを風俗から救いだしてくれたんよ。 結婚を前提に一緒に暮らしてる。 あんたも・・本命の女なら精一杯、 よりくんを支えてあげなアカンよ。」 お姉さんはそう言うと 彼氏のもとへ行ってしまった。 あたしとよりくんが別れたことは、 言えなかった。