目の奥が一気に熱くなった。



「いやや。何でそんなこと言うの?

別れたいん?」



あたしはよりくんに抱きついた。


よりくんはあたしを抱きしめ、

優しく言った。



「お互い考えようって言ってるんや。

おまえは俺と違って、

ちゃんと生きていけるんやから。

お父さんお母さんのもとで、

ちゃんと考えてみ。」



「いやや。だって好きなんやもん。

よりくんが好きなんやもん。」



あたしは声をあげて泣いた。



「別れたくない。

別れたくないよぉ・・。」